connection-4 of 赤松敏弘Vibraphone Connection

──────────────────────────
投稿Q & A 特集3・Gary Burton
──────────────────────────

[以下99年掲載原文のまま] <08年10月追記>

当Web「お答え致しますQ&A」に投稿されるメールの中で奏法やメカニズムに関する項目は毎月の更新時に掲載していますが、演奏者に関する項目は僕にも分からない事が多く、返信が蓄積(いや正確には滞る)の一途を辿っています。個別にお返事できなかった演奏者に関する項目の中から、今回は最も投稿の多かったMichael Mainieriと次に多かったGary Burtonに関する投稿項目と質問を、当Webの「心強いVib愛好者諸氏」の方々へ2回に渡りリサーチを行いました。特にMichael Minieriに関しては僕も知らない事が多く、諸氏のお力添え無しにまとめる事はできませんでした。御協力いただいた諸氏の方々に心より感謝致します。
前回同様、当サイトでは個人情報保護の為にお名前、アドレスは非公開としイニシャルのみの表示とします。

──────────────────────────
■Gary Burtonに関してのQ & A
──────────────────────────

─[質問]──────────────────────
■Q-1:Mar/1-20/99/To子さん、Aさん...............ゲイリー・バートンは色々な人とデュオをやってますが、チック・コリア(p)、小曽根真(p)以外ではどのような人とやっているのでしょうか。
──────────────────────────

Ans:純粋なデュオアルバムの他にアルバム中でメンバーとのデュオを多くやっています。知る限りのデータを以下に記します。他に御存じの方お知らせ下さい。

1)....RCA「ザ・タイム・マシーン」の中でスティーヴ・スワロー(b)と「マイ・ファニー・バレンタイン」[オムニバスCDあり。但しこのテイクは未収録]
2)....RCA「ロフティ・フェイク・アナグラム(邦題:サイケデリック・ワールド)」の中でラリー・コリエル(g)と「ラインズ」[CDあり]
3)....RCA「イン・コンサート」の中でラリー・コリエル(g)と「ラインズ」[CDなし/オムニバスCD版には収録]
4)....RCA「カントリー・ロード・アンド・アザー・プレイス」の中でジェリー・ハーン(g)と「ウィチタ・ブレークダウン」[CDあり]
5)....この時期にカーネギーホールで行われたポップス・オーケストラのゲストとしてスティーヴ・スワロー(b)と「ザ・サンセット・ベル」というアルバムをなぜか持っていました。※詳細を調べます。
──────────────────────────
Apr/01/99/追加:赤松.....このアルバムは「Dick Schory/Carnegie Hall(OVATION RECORDS OPL-3001〜２)」で1970年カーネギーホールでの録音。ゲイリーのオリジナル「The Sunset Bell」をSteve Swallow(b)とデュオで演奏しています。当時流行りのマトリックス・デコ−ダ4ch盤。余談では有りますが、僕がヴァイブをやりたいと思った切っ掛けの曲が此の「TheSunset Bell」でした。小学生にとっては難解ながらも心惹かれる曲で、68年のゲイリー・バートン・クァルテットのテイクがそれですが、このデュオ・ヴァージョンもなかなかのもの。この2枚以外にも「タイムマシーン」「イン・トーキョー」「アローン・アット・ラスト」と幾度も録音されてます。後年ゲイリーのレッスンの時に「来週の課題に"The Sunset Bell"も入れてみたいのですが、お願いだからお手本を聴かせて」って言うと「う---ん。随分昔の曲だから........忘れちゃった(笑)」って。まったく。ねぇ。

6)....Atlantic「ゲイリー・バートン&キース・ジャレット」の中でキース(p)と「ムーンチャイルド」[CDあり]
7)....Atlantic「アローン・アット・ラスト」の中で自身のオーバーダブによる作品多数あり。[CDあり]
8)....ECM「ホテル・ハロー」の中でスティーブ・スワロー(b.p.kb)とデュオ作品多数。[CDあり]
9)....ECM「マッチブック」はラルフ・タウナー(g)との純粋なデュオアルバム。[CDあり]
10)...ECM「スライドショー」はラルフ・タウナー(g)との純粋なデュオアルバム。[CDあり]
11)...GNP Crecendo「ライトタイム・ライトプレイス」はポール・ブレイ(p)とのデュオアルバム。[CDのみ]
12)...GRP「シックス・パック」の中でラルフ・タウナー(g)と2曲。[CDのみ]
──────────────────────────


─[質問]──────────────────────
■Q-2:Mar/3/99/Siさん.....................ゲイリー・バートンは最近はSwingもやってますが、先日「ニュー・ヴァイブマン・イン・タウン」という彼の初リーダー作を買ったら、これもSwingの曲ばかりでした。いわゆるフュージョン(?)またはジャズロックと呼ばれる以前の彼のスウィンギーな演奏の聴けるアルバムでお薦めがあれば。
──────────────────────────

Ans:66年頃からゲイリーはジャズロック〜ECMに至る路線をやってます。「ニュー・ヴァイブマン〜」は懐かしいですね。Joy Springとかやってましたね。僕は「ロフティ・フェイク・アナグラム」が最初だったので、当時「ダスタ−」「イン・コンサート」「タイムマシーン」「カントリー・ロード」と時代を前後しながら集めたので「ニュー・ヴァイブマン〜」に至ったのは随分後。だからSiさんとは逆にSwingのゲイリー・バートンはピンと来ませんでした(笑)。さて、そうなるとスタン・ゲッツ(ts)時代のものがありますが、ボサノヴァが中心で、全てSwingのアルバムは見当たらなかったのですが、90年代に入って(ゲッツの没後)オクラになっていたテープがCDとして発売されました。

・STAN GETZ/Nobody Else but Me(Verve 314 521 660-2)
[収録曲]
・Summertime ・6-Nix-Quix-Flix ・Here's That Rainy Day ・Waltz for a Lavely Wife ・Out of Focus ・Nobody Else but Me・Sweet Sorrow・Little Girl Blue ・What is This Thing Called Love? ・Waltz for a Lovely Wife(single) そしてこのアルバムの最後にヒミツが一つ。暫くの空白の後メカニカルな声で指示を出す●aryの声が入ってる。ううん、本人知ってるのかなぁ??

[メンバー]
Stan Getz(ts)Gary Burton(vib)Gene Cherico(b)Joe Hunt(ds)
Recorded March 4.1964. NewJersey
ゲイリー・バートンが入っているスタン・ゲッツ・クァルテットのアルバムは貴重なので愛聴しています。

また、異色の組み合せとしてステファン・グラッペリー(vl)を加えたものもありますがCD化は不明です。<追記:2002年にCD化/08年10月追記>

“PARIS ENCOUNTER/GARY BURTON”(ATLANTIC)
Reccorded at Sttudio Europe Sonor.Paris,France 1971

[収録曲]
・Daphne・Blue in Green・Falling Grace・Here's That Rainy Day・Coquette・Sweet Rain・The Night has a Thousand Eyes・Arpege・Eiderdown
[メンバー]
Gary Burton(vib)Stephane Grappelli(vl)Steve Swallow(b)Bill Goodwin(ds)
──────────────────────────
Ans-3:Mar/25/99/ITさん、Hさん、Sさん........ゲイリー・バートンのスウィンギーなアルバムとしてRCA初期の「3 in Jazz」「Who is Gary Burton?」「SomethingComming」がありますね。
──────────────────────────
Ans-4:Mar/26/99/赤松.............はい。即日の投稿ありがとうございます。SiさんはRCA初期のものを除くという指定だったので、上記アルバムは省いていました。説明不足ですみません。思い出したのですが、ドラムのラリー・バンカーのリーダーアルバム「アット・シェリーズマン・ホール」(日本では東芝EMI空リリ−ス/66年録音)も良かったですね。弟子が4年くらい前にCDを持ってましたからCD化されています。さらに未発表テイクも収録されているらしいです。リ−ダ−作からどんどん外れますが、トロンポーンのボブ・ブルックマイヤーのアルバムも割とスタンダードが多かったですね。スタン・ゲッツに守られながらハービー・ハンコックとかエルビン・ジョーンズとかに混ざって控えめに演奏するゲイリーがとても好印象でした。
──────────────────────────


─[質問]──────────────────────
■Q-21:Mar/28/99/Siさん、Hさん、............ラリ−・バンカーのアルバムとボブ・ブルックマイヤーのアルバムで演奏されてる曲目が分かれば知りたいのですが。
──────────────────────────

Ans-1:Apr/01/99/赤松...........ラリー・バンカー・クァルテット・アット・シェリーズ・マン・ホールについての補足です。アルバムのタイトルは「TheLarry Bunker Quartette~featuring Gary Burton/LIVE AT SHELLY'S MANN-HOLE」(LIBELITY原盤)で、曲目は「I Love You」「Sweet Rain」「Waltz for a Lovely Wife」「Panther Pause」「All the Things you Are」「My Foolish Heart」「Israel」です。ラリー・バンカー(ds)とゲイリーは勿論、ピアノのマイク・ウォーフォードの演奏が光るアルバムでした。余談ではありますが、ゲイリーは最近チックとバンドで共演していますが、ラリー・コリエル(g)がゲイリーのバンドを辞めた頃(68年3月)、次のジャリー・ハーン(g)が加わるまでの間の約4ケ月、チック・コリアが当時のゲイリー・バートン・クァルテットに参加していました。でもゲイリーは「一度としてビアノとヴァイブが気持ち良くサウンドした事がなかった....(70年代にキ−スとアルバムを作ったり、チックとデュオで再会するまで)」と言ってましたが、このウォーフォード、それ以前のピアニストとしてはかなり上手くブレンドしていると思います。
──────────────────────────
Ans-2:Apr/01/99/赤松............ボブ・ブルックマイヤーのアルバムに収録されている曲について。アルバムのタイトルは「BOB BROOKMEYER AND FRIENDS(CBS原盤)」で曲目は「JiveHoot」「Misty」「TheWrinkle」「Bracket」「Skylark」「Sometime Ago」「I'veGrown Accustomed to Her Face」「Who Cares」。ちなみにメンバーはBob Brookmeyyer(tb)Stan Getz(ts)Herbie Hancook(p)Ron Carter(b)Gary Burton(vib)Elvin Jones(ds)という豪華版。
──────────────────────────
Apr/01/99/赤松
スタン・ゲッツのライブ盤でクァルテットのみの物も1枚あります。(LP/仏ヴァーヴ)
THE STAN GETZ QUARTET IN PARIS(Verve/23MJ3050)
Nov/13/66 Paris
[収録曲]
・Manha De Carnaval・When The World was Young・SingingSong・On Green Dolphin Street・O Grande Amor・Edelweiss・The Knight Rides Again
[メンバー]
Stan Getz(ts)Gary Burton(vib)Steve Swallow(b)Roy Haynes(ds)


─[質問]──────────────────────
■Q-3:Mar/12/99/kzさん...........................パット・メセニー・フリークです。パットはゲイリー・バートンのバンドでデビューしましたが、伝えられるエピソードの中でゲイリーのバックステージにアピールに来たパットがプレゼンした曲って御存じですか?また、パット以前のギタリストはどのような人がゲイリー・バートンのバンドからデビューしたのでしょうか?
──────────────────────────

Ans:最初の質問は直接ゲイリーに聞いて下さい(笑)。まぁパットは「貴方の曲、僕はこんなに弾ける」ってやったみたいですから彼の年齢を考慮するとラリー・コリエル(g)が加わっていた時代のものだと思います。
次の質問ですが、僕の知りうる限り年代順に書きます。

●ゲイリー・バートン・クァルテットのギタリスト変遷(1965〜1974)
ジム・ホール(但しジムは大先輩ですが....)→ラリー・コリエル→ジェリー・ハーン→デイビット・ブリチャード→サム・ブラウン→ミック・グッドリック→パット・メセニーという流れです。
余談ながらこの時期ベースはスティーヴ・スワローが長期に渡って在籍していますが、70年の一時期にナントあのトニー・レビィンが在籍していました。


日本のみで発売されたアルバム「The Gary Burton Quartet Live in Tokyo」(Atlantic)
[収録曲]
・Ballet・On The Third Day・Sunset Bell・The Green Mountains・African Flower・Portsmouth Figurations
[メンバー]
Gary Burton(vib)Sam Brown(g)Tony Levin(b)Bill Goodwin(ds)
Recorded:Jun/12/71/Sankei Hall,Tokyo
──────────────────────────
Ans-2:Mar/26/99/K氏..............一時期ジョン・スコフィールドも在籍していましたね。ただし音源として残っているかは不明。
──────────────────────────
Ans-2b:Apr/01/99/赤松..................確かにGRPに移ってからの1作め「Times Like These/Gary Burton(GRD-9569)」でジョン・スコフィ−ルド自身もアルバムに参加していますね。彼の曲「Why'd you Do It?」や「Do Tell」も収録されています。この録音が行われた頃、ちょうど僕はBerkleeに在学中で、ゲイリーの即興演奏セミナーで「Do Tell」を素材とした日がありました。その時にクラスメイトから「貴方はジョンとやるのは今回が初めてですか?」という質問に対してゲイリーは「ノー。随分前に僕のバンドに在籍していた事があった。このアルバムでは何年振りかの再会だったけど、スタジオに入って演奏が始まると彼が凄く成長したのにびっくりした」と言ってました。「この曲のこの部分(Cセクション)になるとドラマティックで切なくて僕はとても好きだ」と熱く語っていたゲイリー。黒板に書かれた「Do Tell」を写しながら僕もまったく同感だったのを覚えています。
──────────────────────────


─[質問]──────────────────────
■Q-4:Mar/01〜16/99/Fさん、Yukiさん、M2君、kzさん他....................ゲイリー・バートンのベストアルバムとして何をお薦めしますか?
──────────────────────────

Ans:マイニエリ同様ゲイリーも編成によって評価が分かれるとは思いますが、僕の独断と偏見によるのそれぞれのベストアルバムです。

■クァルテット→RCA「イン・コンサート・アット・カーネギー・リサイタル・ホール」1968年2月23日録音
■クィンテット→ECM「ドリームス・ソー・リアル」1975年録音
■デュオ→ECM「マッチブック」1974年7月26〜27日録音
■ソロ→Atlantic「アローン・アット・ラスト」1971年録音(スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバル&アトランティック・スタジオ)
■スペシャル・セッション→Atlantic「ゲイリー・バートン&キース・ジャレット」1970年7月23日録音
これを本人が読んで「コラ!!ふるいアルバムばっかじゃないか!!」って怒るかも.......でも、日本語読めないから大丈夫!大丈夫。(っあ、翻訳ソフト貸しちゃダメだよ。)
──────────────────────────

──────────────────────────
ココからはBBSアーカイブから・・・
●ゲイリー・バートンについての投稿
──────────────────────────

No.99 Gary Burton
投稿者---jake(2001/12/13 03:29:04)

質問その２です。
コアな友達からMP3に入れたショートデータでSweet Rain/Gary Burtonとクレジットされたものを聞かせてもらって面白くて探してました。ショップでDuster/Gary Burtonというアルバムの中に見つけて購入したのですが編成が違うみたいです。vib,piano.bass,drums編成のバージョンがあるのですか？最近うちのケーブルテレビの木曜午後11時の番組の宣伝にこの曲が流れるのです。でもこれはサックスなんで違うのです。友達は世界中のサイトからフリー音源を集めてるのでそれ以上わからないと言ってます。宜しくお願いします。それから不思議なんですがvibは下の音がＦとなってますがこの音源には下のＣｉｓが聞こえます。別の楽器ですか？　vibじゃないとか？　すみません謎だらけで。
──────────────────────────
No.123 Re:Gary Burton
投稿者---赤松敏弘(2001/12/14 05:04:42)

>質問その２です。コアな友達からMP3に入れたショートデータでSweet Rain/Gary Burtonとクレジットされたものを聞かせてもらって面白くて探してました。ショップでDuster/Gary Burtonというアルバムの中に見つけて購入したのですが編成が違うみたいです。
>vib,piano.bass,drums編成のバージョンがあるのですか？

まずSweet Rainはマイク・ギブスの作品でゲイリーはいろんな録音を行ってます。ダスターはゲイリー・バートンのリーダーグループによるもの。編成をみるとピアノが入ってるので当然これとは違うね。そこで僕の知る限り次のアルバムだと思うな。
「ライブ・アット・シェリーズ・マン・ホール/ラリー・バンカー」(Vault原盤)。センチュリーレコードから発売。

ラリー・バンカーはビル・エバンス(p)のところでも活躍した小気味いいドライヴ感のあるドラマー。ゲイリーのアルバム「タイムマシーン(66年)」にも入っています。また、ヴァイビストとしても活躍していてデュオ・ヴォーカルのジャッキー＆ロイやウエストコーストのスタジオセッションに名を列ねています。CDなのですが、実はLPとは少し構成が違っているらしいので調べました。センチュリーレコードから90年11月に未発表テイクを含む2枚シリーズとして出ています。Sweet RainはVol.1も2も両方に入ってますね。オリジナルLPに入っていた「Israel」がカットされているのは残念ですが、スタンダード6曲が追加され、その他の曲も収録日別のテイクが聴けるからいいな。僕も探してみよう。

>最近うちのケーブルテレビの木曜午後11時の番組の宣伝にこの曲が流れるのです。でもこれはサックスなんで違うのです。

これはスタン・ゲッツ(ts)のアルバム名もそのものズバリ「スイート・レイン」。チック・コリアがゲイリーの後釜として入ってるよ。

>友達は世界中のサイトからフリー音源を集めてるのでそれ以上わからないと言ってます。宜しくお願いします。

管理も大変だけど、ちゃんとライセンスのあるものである事を祈ります。

>それから不思議なんですがvibは下の音がＦとなってますがこの音源には下のＣｉｓが聞こえます。別の楽器ですか？　vibじゃないとか？　すみません謎だらけで。

これはCからの音域がある楽器でMusser社の試作品だと思います。倍音が強くなる音域なのでコントロールが難しい事、持ち運びが不便な事を理由にその後スタン・ゲッツのバンドで使った例はあるものの実用化には至らなかったようです。前出の「タイムマシーン/ゲイリー・バートン(RCA)」でも使ってますね。
──────────────────────────
No.128 Re:Gary Burton
投稿者---yoichi(2001/12/14 13:04:31)

>>vib,piano.bass,drums編成のバージョンがあるのですか？
>「ライブ・アット・シェリーズ・マン・ホール/ラリー・バンカー」(Vault原盤)。センチュリーレコードから発売。

こんなアルバムがあったんですか！
とても興味あります。

>センチュリーレコードから90年11月に未発表テイクを含む2枚シリーズとして出ています。Sweet RainはVol.1も2も両方に入ってますね。オリジナルLPに入っていた「Israel」がカットされているのは残念ですが、スタンダード6曲が追加され、その他の曲も収録日別のテイクが聴けるからいいな。
>僕も探してみよう。

ゲイリー・バートンは昔ジャズロックやＥＣＭのころよく聞きました。特にパット・メセニーが入った頃は夢中でした。ＧＲＰになってからはだんだんリーダーとしての方向性が散漫に感じられて離れてしまいました。皮肉にもその頃から日本での評価がグーンとよくなってますね。スタン・ゲッツのころの演奏はヴァイブ奏者としてエモーショナルな面に溢れていて好きです。きっとこの頃の録音だと思われますがいつのものかおわかりなりますか？ベースはスワロウ？　だと絶対ほしい！

>>最近うちのケーブルテレビの木曜午後11時の番組の宣伝にこの曲が流れるのです。でもこれはサックスなんで違うのです。
>これはスタン・ゲッツ(ts)のアルバム名もそのものズバリ「スイート・レイン」。チック・コリアがゲイリーの後釜として入ってるよ。
>>友達は世界中のサイトからフリー音源を集めてるのでそれ以上わからないと言ってます。宜しくお願いします。
>管理も大変だけど、ちゃんとライセンスのあるものである事を祈ります。

インターネットでの音源発信はこの秋から世界的な規制が始まると聞きました。音を聞く側から見ると不便になる部分があるみたいですね。何かご存知ですか？

>>それから不思議なんですがvibは下の音がＦとなってますがこの音源には下のＣｉｓが聞こえます。別の楽器ですか？　vibじゃないとか？　すみません謎だらけで。
>これはCからの音域がある楽器でMusser社の試作品だと思います。倍音が強くなる音域なのでコントロールが難しい事、持ち運びが不便な事を理由にその後スタン・ゲッツのバンドで使った例はあるものの実用化には至らなかったようです。前出の「タイムマシーン/ゲイリー・バートン(RCA)」でも使ってますね。

以前浅草のコマキでバカでかいヴァイブをみました。あれがそうじゃないですか？
──────────────────────────
No.138 Re:Gary Burton
投稿者---赤松敏弘(2001/12/15 00:54:18)

>>>vib,piano.bass,drums編成のバージョンがあるのですか？
>>「ライブ・アット・シェリーズ・マン・ホール/ラリー・バンカー」(Vault原盤)。センチュリーレコードから発売。この頃の録音だと思われますがいつのものかおわかりなりますか？ベースはスワロウ？　だと絶対ほしい！

残念ながらベースはスワロウではありません。録音は1963年12月10,11日です。メンバーはリーダーがラリー・バンカー(ds)ゲイリー・バートン(vib)マイク・ウォフォード(p)ボブ・ウエスト(b)

>>>友達は世界中のサイトからフリー音源を集めてるのでそれ以上わからないと言ってます。宜しくお願いします。
>>管理も大変だけど、ちゃんとライセンスのあるものである事を祈ります。
>インターネットでの音源発信はこの秋から世界的な規制が始まると聞きました。
>音を聞く側から見ると不便になる部分があるみたいですね。何かご存知ですか？

今月のJASRACの会報に詳しく載ってたので後日お知らせします。

>>>それから不思議なんですがvibは下の音がＦとなってますがこの音源には下のＣｉｓが聞こえます。別の楽器ですか？　vibじゃないとか？　すみません謎だらけで。
>>これはCからの音域がある楽器でMusser社の試作品だと思います。倍音が強くなる音域なのでコントロールが難しい事、持ち運びが不便な事を理由にその後スタン・ゲッツのバンドで使った例はあるものの実用化には至らなかったようです。前出の「タイムマシーン/ゲイリー・バートン(RCA)」でも使ってますね。
>以前浅草のコマキでバカでかいヴァイブをみました。あれがそうじゃないですか？

今日YAMAHAのYV-4000を叩きました。CからCの4オクターヴです。でもやはりEから下は倍音が急にキツくなるのでどうかな?上もGから上は、、、チェレスタのようです。FからFの3オクターブがヴァイブの常用音域である事は21世紀になっても変わらないかもしれませんね。物理的に。
──────────────────────────
No.146 Re:Gary Burton
投稿者---asami(2001/12/15 20:57:37)

>残念ながらベースはスワロウではありません。録音は1963年12月10,11日です。メンバーはリーダーがラリー・バンカー(ds)ゲイリー・バートン(vib)マイク・ウォフォード(p)ボブ・ウエスト(b)

これは今売っているのですか？

>今日YAMAHAのYV-4000を叩きました。CからCの4オクターヴです。でもやはりEから下は倍音が急にキツくなるのでどうかな?上もGから上は、、、チェレスタのようです。FからFの3オクターブがヴァイブの常用音域である事は21世紀になっても変わらないかもしれませんね。物理的に。

ヴァイブって３オクターブしかないなんて？？　驚きです！！
──────────────────────────
No.158 Re:Gary Burton
投稿者---赤松敏弘(2001/12/17 01:38:48)

>>録音は1963年12月10,11日です。メンバーはリーダーがラリー・バンカー(ds)ゲイリー・バートン(vib)マイク・ウォフォード(p)ボブ・ウエスト(b)
>これは今売っているのですか？

現在店頭にあるかどうかまでは不明です。僕も未発表テイクは聞いてみたいなぁ。探すぞ。

>>今日YAMAHAのYV-4000を叩きました。CからCの4オクターヴです。でもやはりEから下は倍音が急にキツくなるのでどうかな?>上もGから上は、、、チェレスタのようです。FからFの3オクターブがヴァイブの常用音域である事は21世紀になっても変わらないかもしれませんね。物理的に。
>ヴァイブって３オクターブしかないなんて？？　驚きです！！

でしょ。ギタリストやピアニストによく言われます。みんな気付かないんだよね、意外と。譜面渡されて「ここ無いよ」って指摘するまでみんな知らないから。。。でも不便に感じた事は無いですよ。実在しない音もあるように弾く、えっへん!　(笑)。
──────────────────────────
No.325 Re:Gary Burton
投稿者---ko-suke(2002/01/03 02:34:16)
>>>>vib,piano.bass,drums編成のバージョンがあるのですか？
>>>「ライブ・アット・シェリーズ・マン・ホール/ラリー・バンカー」(Vault原盤)。センチュリーレコードから発売。
>この頃の録音だと思われますがいつのものかおわかりなりますか？ベースはスワロウ？　だと絶対ほしい！

横槍ですいません。実は聞きたい事があって書きこみします。赤松さんのWEBに「ディック・ショリー・コンサート」にバートンとスワローが加わったアルバムの記事（？）がありますが、僕が中古レコードでみつけたショリーのものにはバートンとシェリー・マンがゲストになっています。しかもスタジオ録音でスワローはいません。これとは違うものですかねぇ？
──────────────────────────
No.326 Re:Gary Burton
投稿者---赤松敏弘(2002/01/03 12:09:53)

>>赤松さんのWEBに「ディック・ショリー・コンサート」にバートンとスワローが加わったアルバムの記事（？）がありますが、僕が中古レコードで観つけたショリーのものにはバートンとシェリー・マンがゲストになっています。
>しかもスタジオ録音でスワローはいません。これとは違うものですかねぇ？

こんにちわ。赤松です。初耳のアルバムですね。ディック・ショリー・コンサートは高校の時に大学の先輩Mさんからもらったものです。２枚組のアルバムでした。その続編って事ですか、、、、。興味ありますねぇ！　驚きです。
──────────────────────────
No.483 Re:Gary Burton
投稿者---南下中の山ちゃん(2002/02/11 14:43:00)
>横槍ですいません。
>実は聞きたい事があって書きこみします。
>赤松さんのWEBに「ディック・ショリー・コンサート」にバートンとスワローが加わったアルバムの記事（？）がありますが、僕が中古レコードで観つけたショリーのものにはバートンとシェリー・マンがゲストになっています。
>しかもスタジオ録音でスワローはいません。
>これとは違うものですかねぇ？

うわァ−！これレアものですゼ。あるなら僕もほしい・・・っス！Dick Schoryは７０年代の初頭にGary　Burtonを招いてジョイントをやってました。彼の率いるパーカッション・ポップス・オーケストラは当時人気があり、カーネギーホールのものは赤松さんのWebにあるとおりです。７０年の録音。

そして、こちらはその続編というわけで、７１年のスタジオ録音。アルバムは「Movin' On」でSchoryのオーベーション・レコードが発売。バカラックのプロミセス・プロミセスなんかやってましたな。バートンとジョー・モレロがゲスト。
当時バートンがMusser Vibeのカタログを飾っていたので、親会社のラディック社と親密な関係にあったショリーのパーカッション・オーケストラとの繋がりによって実現したプロジェクトだったと記憶。ショリーはジャズというよりも、どちらかといえばクラシックやポップスオーケストラの世界で有名。当時音大に通っていた者なら、一度は耳にした名前でしょう。
すっかり忘れていた記憶が甦りました。このBBSの層の厚さに敬服。ではまた。
──────────────────────────
No.485 Re:Gary Burton
投稿者---赤松敏弘(2002/02/11 15:46:20)

山ちゃん、アンタは一体何者？さては、打楽器科を出てますね？

>Dick Schoryは７０年代の初頭にGary　Burtonを招いてジョイントをやってました。彼の率いるパーカッション・ポップス・オーケストラは当時人気があり、カーネギーホールのものは赤松さんのWebにあるとおりです。７０年の録音。
>そして、こちらはその続編というわけで、７１年のスタジオ録音。
>アルバムは「Movin' On」でSchoryのオーベーション・レコードが発売。
>バカラックのプロミセス・プロミセスなんかやってましたな。
>バートンとジョー・モレロがゲスト。
>当時バートンがMusser Vibeのカタログを飾っていたので、親会社のラディック社と親密な関係にあったショリーのパーカッション・オーケストラとの繋がりによって実現したプロジェクトだったと記憶。
>ショリーはジャズというよりも、どちらかといえばクラシックやポップスオーケストラの世界で有名。当時音大に通っていた者なら、一度は耳にした名前でしょう。
>すっかり忘れていた記憶が甦りました。このBBSの層の厚さに敬服。ではまた。

こんなアルバムの事まで何で知ってるのか不思議だけど、いや〜、まいった！僕も聞いてみたいなァ。

──────────────────────────