遂に達成!金曜ブログ三百回
本日は三百回記念として『できるならアジャスター付きが好ましい・・・・奏法編:打点の研究』と言うお話し。
来ましたねぇ、三百回。
塵(ちり)も積もれば山となる・・・・ですか。
第一回目の金曜ブログが2006年3月24日ですから7年。(当時)
曜日別カテゴリーと言うのが功を奏して順調に毎回話題には事欠きませんでした。
もしもこれが毎日、日々の事を綴るとなると・・・・・たぶん続かなかったのではないかと。
取りあえず、最初から回数をカウントしていたのは、内容的に読み切りではない金曜ブログだけですが、ほかの曜日も順調に三百越えしています。
さて、本日は久しぶりに奏法編。
ちょうどいろいろとお問い合わせも重なっているので、三百回記念として情報を放出しますね。
楽器の購入のお問い合わせと連動しますが、最近は各メーカーとも鍵盤の高さを調節出来るアジャスター付きの楽器を生産していますが、その機能は機種の選択肢に入れるべきか否か、という件。
僕自身の経験から言うと「入れるべき」です。
それが今日の本題と連動します。
“クラシック弾き”というのがあります。
どういう状態かと言えば、全ての音が等しい大きさで奏でられている事。
え~っ? それって間違いなの?
びっくりする人もいるでしょうね。
大丈夫、これは間違いではありません。
古典的なクラシック音楽の“歌い方”の特徴は、比較的長い旋律的な動きを繋いで(小節も超えて)一つの歌にする用法。ですからその途中の音は、大きなダイナミクスのカーブを描くように滑らかに繋がっていなければなりません。
もしも、その状態を日本語で表わすとすれば・・・
タタタタタタタタタタタタタタタタ・・・・
これにスラーをかけた状態
ジャズやポピュラーでの“歌い方”の特徴は、比較的短い区切りの抑揚の連続によって旋律の流れやリズムを感じさせる用法。ですからその途中の音は、いろんなニアンス(ある意味では不揃いな音の連結)を持って成立しています。
もしも、その状態を日本語で表わすとすれば・・・・
タントンタカトコタカトンタランタ・・・・・
一つ一つの発音が異なる音程や強弱と解釈してください
ヴィブラフォンのレッスンを始めて最初の喚問がこのニアンスをどのように表現するか、なのです。
おかしいですね、それまでにもしもクラシック的なトレーニングを受けていたとしたら、綺麗に全ての音を均一に鳴らす練習に明け暮れているはず。
それをデコボコにしろ、と言われているみたい・・・・
でも誤解しないように、あくまでも自分の意図を持ってデコボコにしましょう、と言う事は、そのデコボコの一つ一つを自分でコントロールする、という事なのです。
ただ叩いたらデコボコしてるのは問題外。
あくまでも自分が意図した通りのデコボコになるような訓練なのです。
例えば・・・
タッタタタタッタ
という音符があるなら、
タンタカタカンタ
というニアンスで演奏してみると、抑揚によってリズムは表現出来るという事がおわかりになるでしょう。
これを楽器でやるわけです。
その時に、マレットの使い方で検討しなければならない事があります。
単に叩くのではなく、どうすれば一つ一つの音にニアンスを付けられるかを考えながら叩く。
それともっともダイレクトに結び付くのが“打点”の考察。
自分が演奏する時のマレットが描く放物線と、マレットヘッドがどのような角度で鍵盤にヒットしているかを観察してみてください。
ここでは代表的な二種類のパターンを取り上げます。
[A]のパターン・左手
→→→
[B]のパターン・左手
→→→
[A]のパターンはマレット・ヘッドの真ん中で鍵盤をヒットし、なおかつハンドル(マレットの持つ部分)が鍵盤に対してほぼ水平。
[B]のパターンはマレット・ヘッドの真ん中から上で鍵盤をヒットし、ハンドルは鍵盤とは水平にならない。
実は僕は昔は[A]のパターンでした。
しかしいろいろと研究する内に[B]のパターンに変りました。
理由は一つ。
[A]のパターンだと、音の強弱意外の変化が付けにくく、[B]のパターンだとそれが自在にコントロールできるからです。
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