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【楽器を運ぶには その2】運転免許証と車が必須

ヴィブラフォンを始めた。将来ライブやレコーディングの演奏で駆け回りたい。そう思って勉強している人、今から準備しておくのは楽器の練習やマレット、コードの勉強だけではない。学校では教えてくれないものの代表。それが楽器をどうやって運ぶのか? という事。
まず、自動車の運転免許証はプロとして飛び出すまでに必須。各地の自動車学校で取得してください。
そして、楽器を積んで走る車。これが必要になります。もちろんレンタカーで済む数の本番の内はいいけど、回数が増えたら、或は全国津々浦々からの依頼が入るようになったら、自ずと車に楽器を積んで走らなければならなくなります。そうなるとレンタカーではコスト的にも限界が見えて来るので自分で車を持つようになります。
でもどんな車が使えるのか?
楽器を降ろした日常でも使い回せる車が理想ですね。
残念ながら最近は国産メーカーに程よい車が減少してますが、外車を選ぶとしてもポイントは同じなので参考にして下さい。
ここに掲載している車は殆ど生産終了(2009年の記事です)していると思うので、情報を得る時にはそれぞれのメーカーの最新のカタログから選んで下さい。

かっこいい車が好きな人も、可愛い車が好きな人も、ごめんなさい。まずは楽器が載せられるか、載せやすいか,載せて走り易いか、都心の立体駐車場に入るか、が優先なので、かっこいい車や可愛い車は諦めて下さい。車は物を載せて運ぶもの、というのが大前提です。

楽器ありき、な車選び 2009/8/10掲載

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楽器ありき、な車選びですから、多少普通の車選びとは異なります。

ヴィブラフォンやマリンバ、アコースティックベース、このあたりのいわゆる「長方形」スタイルの楽器の人対象かな。

ヴィブラフォンの場合は次のような条件がある。

・後席を倒したラゲッジルームの最大長が170cm以上あること

この長さはヴィブラフォンの「ボディーがすっぽりと入る」+「ツアー・ケースの幅」の数値。
これは何よりも譲れない。
助手席を潰してもう少しコンパクトな車で運べなくはないが、長距離を走るには危険だし助手席は休息や運転助手の為に空けておきたい。

楽器以外の理由ではこんな条件もある。

・立体駐車場に入る車高155cm以内であること

新しい立体駐車場では160cm超のものもあるが全体の90%以上は155cm未満。これが日本の現状だ。仕事で使うなら155cm未満が楽。

それと、長距離を走っていてわかるのだけど、高速道路でちょっと風が強い日に転倒事故を起こしている大半がミニバン。車高が高いというのは不安定という事を示すのだけど、普通車のつもりで運転しているドライバーが多くとても危ないので車高155cm以上のミニバンは対象外。

普段は読まない車の雑誌を何冊か買って今の現状を調べるところから始まる。
時代時代で車の形が片寄っているからだ。

雑誌などで調べて候補が出たらディラーに行って試乗しよう。
同時にカタログも貰ってこよう。

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車ばかりは写真では判断不可能。
実際に実車を見るしか方法はない。

車は見た目の好みが千差万別であるように用途も千差万別。
万人が満足する車など無いと言っていい。

楽器ありき、の場合はやはり用途優先。

車の雑誌でもディラーのカタログでも、我々が見るのは別のところ・・・

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座席の付近のページを開けて・・・

座り心地の良さそうなシートや身体をすっぽりと包むようなシートじゃなくて・・・・

ここだ、ココ。
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バックドアを開いて後ろの座席を倒したラゲッジルームの写真。

こればかり見る。
ステーションワゴンが売れなくなりミニバンにシフト、さらにミニバンも売れなくなりエコカーにシフト、という御時勢をそのまま取り込むか。

一番良かったのはやはりステーションワゴンの時代ですね。きっとその世代が家庭を持ち、子供が出来、という風にある特定の年代層をターゲットにしているのでしょう。

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本にはラゲッジスペースの縦・横・奥行きの寸法が実測で書かれているものがあります。
メーカーのカタログではなぜかそれを載せていないものが多く、雑誌を参考にするしかないのです。

あるディラーに行ってラゲージを見せてもらったら、何とも大きな段差。しかもかなり大きな隙間、それと倒した背もたれは水平に収まらず・・・で、メーカーにフルフラットにするオプション用品の有無を確認すると「ない」と言う。

元々この車は三列シート車のみだったのが、最近(時代に逆行するような)二列シート車を出したというので興味津々だった。
二列シートにしたのはステーションワゴンのような使い方を考えたのではなく、重たいシートを一列減らしてキビキビした走りを追求したのだ、と言う。

ううん・・・・

キビキビした走りが好きな人はこんなミニバンっぽい車なんかよりもスポーツカーを買うんじゃないの?
というユーザーとしてごく当たり前の質問をしたら・・・

結婚して子供も出来た年齢層ではなかなかスポーツカーは家族に不評で、それならミニバンの形をしたスポーティーな車ならいいだろうと・・・・

ううん・・・・

この御時勢にその考え方はどうだろう?
なんか時代ボケしてなーーい?
そこまでして買うか?
ユーザーの満足感を自分達の趣向と無理矢理合わせてないか?

しかもその発想に近い形で他のメーカーで失敗した例が最近もあるというのに・・・

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メーカーによって車に対する考え方って違うんだなぁ。。とつくづく思わされた一幕。
もちろん、そのメーカーの車はリストから外したのは言うまでもありませんが・・

こんな例もあった。
あるハイブリッド車。
試乗したら・・・これは未来の車っぽくて売れるのは無理もないなぁ、と御満悦。

ラゲッジスペースの奥行きも170cm確保。
倒したシートとトランク部はフルフラット。シートを倒すならこれが当たり前だと僕は思うのだけどねぇ。

こんな、電車のほうが遥かに好きで楽器が無ければきっと車は持たないだろう僕でも、運転した感じにすっかり感動してしまった。車好きの人なら尚更だろう。

ただ、唯一の難点は運転席から助手席への移動がほぼ困難な点。

駐車する場所によっては右寄せ駐車で助手席側のドアしか開けられない場合だってある。そんな時にこれではどうしようもない。

喉から手が出るくらいほしかった車だが、その唯一の欠点にイチャモンを付けて納期の頃には助成金も底をついている悲劇も合わせて諦めることにした。

こればかりは自分の目で確かめる以外方法が無いのです。




続・楽器ありき、な車選び 2009/9/7掲載

約一ヶ月前の「楽器ありき、な車選び・・・」(09年8月10日のブログ)は一部のサイトユーザーの間で妙にウケていました。同じ楽器をやる者同士、楽器の運搬に関しては共通する悩みが多いようです。

そんな中で「荷室の奥行きは150cm程度でも大丈夫でしょうか?」との問い合わせがありました。
同じMusser M55のユーザーの方からで、その答えは「たぶん大丈夫だと思います、がもう少し余裕がほしいかもしれません」。

僕は今までの経験から荷室(以下、ラゲッジスペース)の奥行きは170cmとしています。
実際に楽器は最大幅78cm、最大長145cm、厚さはボディーが17cm。

ケース(ファイバーケース)に入れると最大幅は85cm、最大長は160cm、厚さは25cmになります。
さらにケースに簡易的な梱包を必要とする場合はそれぞれに5cmは厚みが増します。

普段はケースに入れないで簡易梱包のみで運ぶとしても5cmくらいはあっと言う間に厚みが増します。
そうなると奥行き150cmというのはかなりギリギリになるんですね。
助手席を前にスライドさせてボディーの高音側から載せるときっと入りますが、誰かを乗せて行く、あるいは途中で休憩する時などにハンドルの無い助手席側が狭いのは少々辛く、何よりも運転室にパーツが飛び出しているのは急ブレーキなどの時に危険。

車というのは、荷物を積む床面積だけを計測してもダメで、バック(ハッチ)ドアの形状をよく見てあまり傾斜が緩いタイプだと余裕をみて170cmと考えるのが安全です。
殆どの車のバック(ハッチ)ドアは空気抵抗(泥の跳ね上げ等)を考えて傾斜がついているので、開口部の床部分だけ計測して油断しないように。

それにしても、困ったものです。
今回車検と走行距離のタイミングとエコカー減税などの特別措置をあわせて買換え中なのですが、本当に“使える”車が無い!

ヴィブラフォンはだいたいどのメーカーでも最大長が150cm規格なので同じようなものです。
また、ヴィブラフォンが積める車だとマリンバも殆どのタイプのものが積めます。
但し、パイプの形状によって、例えばバラバラになるヤマハYM6000は積めるのに分解用に作られたYM5100は積めない、なんて事が車種によってはあるので要注意です。YM6000はYM5100より大ぶりなのに・・・おかしいですね。運搬が楽なようにパーツを減らしたぶん、一つ一つのパーツが大きくなるという逆転現象。

普段も楽器を積んでの仕事も(あるいはセッションも)一台の車でと考えると、ヴィブラフォンやマリンバなどの「長モノ系」(他にはアコースティックベースなど)に最適なのはステーションワゴン。
後ろの座席を倒せばフルフラットなラゲッジスペースが現れます。

このフルフラットな部分のバック(ハッチ)ドアからの奥行きが170cmほしい、というわけです。

ステーションワゴンのもう一つ優れているところは、車高が155cm以内なのでどんな立体駐車場でも入れるという事。街の中の立体駐車場は殆どが車高155cm未満なのです。だから乗りつける場所を選びません。それと、横風に強いので高速道路も普通の車の感覚で運転出来る点でしょう。

しかし、困った事に、車メーカーはステーションワゴンが売れないからと車種の整理をして、ステーションワゴンが殆ど消えてしまったのです。アホではないか?その選択??

現在販売されているステーションワゴン(国産車)
・スバル/レガシィー・ツーリング・ワゴン
・トヨタ/カローラ・フィルダー
・日産/ウイングロード
・本田/アコード・ツアラー、エアウェイブ、
・マツダ/アテンザ・スポーツワゴン

国内の5社でたった6車種!?

ううん。。。ブームで商売するからこういう事になってしまう・・・。。。

外車の場合は今でも殆どの車種にステーションワゴンが健在。
ブームではなく実用性とスタイルに重点を置いて車社会が成り立っているからでしょうね。
車社会というか車文化の熟成度に大きな差を感じます。

但し外車の場合、出先でのトラブルに対処出来るかどうか(一部のメーカーは国内メーカーと提携しているが・・・)がネック。ちょっとした事が案外面倒だったりします。

さて、そうなると全国何処にでもある国産メーカーが有利。

その中でも今一番注目されているのがハイブリッド車のトヨタ・プリウスと本田・インサイト。
これらの車の形をみてほしい。結局座席が倒れて荷物が積めるステーションワゴンに近い形をしている。荷物を積んで気軽に走る車の形というのが結局そうなる、という証明だ。街中での駐車場(立体)にも困らないというのは、当たり前じゃないのか?

プリウスは問題なく積めるがインサイトは開口部の幅が足りない。
また、両車とも天地方向の余裕は後ろに行くほど無いので荷物を重ねて運ぶ人には向かない。

じゃあ、すっかりエコカーの影に隠れて人気が落ち込んでいるミニバンって事になる。

デカい(図体)、倒れる(高速で風に弱い)、ダサい(貨物自動車そのもの)と車好きには敬遠されるエリアながら、荷物を運ぶとなると、少々我慢で選択か・・・・。

■どんな車の雑誌を読んでも載ってない(当たり前だ)ヴィブラフォン、マリンバ、長モノ族の車選び

最初に述べておくと、ステーションワゴンのように使おうと思うなら、以下の3車しか選択肢が無い。
その条件とは、ラゲッジの奥行きが170cm、立体駐車場に入る車高155cm未満。

これらはミニバンとは呼べないクロスオーバーカーというカテゴライズなのだけど、浸透していないからかミニバン扱いになっているが、3列シート(7人乗り)のステーションワゴンと言ったほうが的確だ。
これ以外で条件が適う車となると前記の(2列シートの)ステーションワゴンを選ぶしかない。

■本田/オデッセイ(ラゲッジ奥行き213cm、車高154.5cm)
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■トヨタ/マークX・ジオ(ラゲッジ奥行き186cm、車高155cm)
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■本田/ストリーム(ラゲッジ奥行き196cm、車高154.5cm)
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ところが・・・
ここで騙されてはいけない。

(騙すなんて言葉は悪いが、カタログを見てから実車を見て唖然とした立場からはあえてそう言わせてもらう)

ナント、本田の2車はどうした事か二列目の座席を倒すとどうしようもないほどの段差が出来てしまう。実際にディーラーで試してビックリで、質問したら何を考えているのかわからない答えが返ってきた。

「座席の座り心地を追求したらクッションの厚さが増した」
「みなさん購入後に何か工夫をされています」

・・・ちょっと呆れた。
段差を埋めてフルフラットにするオプションも用意されていない。

「こういう形の車って本来は荷物をキチンと積みたい人が買う車じゃないの? アウディーとか。。」と言うと、「一人の時はスポーツ走行がしたいけど人がたくさん乗れるミニバンの形を家族が求める。普段は大人しく家族を乗せて走り、たまに一人で走る時はスポーツ走行出来る性能にしたんです。喜ばれると思って・・・」

ううん・・・なんだか悲しいねぇ。そういうの。

「そういう人はどうせ買うならスポーツカーやクーペ買うんじゃないの?」と僕。

ハ、、ハ、ハハハ・・・(なんとなく図星)

で、本田の2車は、

「どうしても、このオデッセイが好き!」、「このストリームしか考えられない!」という人しか買えない。楽器が斜めに傾いた状態で積むハメになろうが、カーブで楽器が暴れようが・・・だ。

本田ユーザー&ファンの方、気を悪くしないでほしい。
長モノ族としての率直な意見だから、普通の人にはちょっぴりしか気に障らない事かもしれないし。世の中にはいろんな意見とユーザーがいて当たり前。
どっかの党のように、財源も確保せず世の中を自分達の理想ばかり述べて標準化しようとするほうが不自然なのです。
世の中の車がプリウスとインサイトだけになったら気持ち悪いと思いませんか、みなさん!

修正すると

■本田/オデッセイ(ラゲッジ奥行き213cm、車高154.5cm)<フラットな奥行き122cm>
■本田/ストリーム(ラゲッジ奥行き196cm、車高154.5cm)<フラットな奥行き105cm>

にダウン。

これではまともに長モノは積めない。少なくともオデッセイは去年モデルチェンジするまではフルフラットに近かったのになぜ?。

結局は実際にラゲッジ奥行きがフルフラットなのはトヨタのマークXジオのみ。
そのマークXジオも2列目がベンチシート(3人掛け)の7人乗りが無難。2列目がセパレート(2人掛け)の6人乗りは荷物を積むにはシートのセッティングがやや面倒だし、中央のセンターコンソールの頭を倒してフラットにする部分がプラスチックで強度とフラットさもギリギリ許容範囲なので7人乗りのみが選択肢に。さらに2WDは車高155cmだが4WDは155cmを少し上回ってしまうので立体駐車場で断られる。買うなら7人乗りの2WDだ。

筆者追筆:マークxジオはその後三列目を廃した二列5人乗りがラインナップしています。

本田を批判してトヨタを誉めるんじゃなく、ハッチバックの車で床に段差を作って平気で売るという神経がおかしい。20年も前にステーションワゴンが流行った頃に段差を無くす努力をしたノウハウがまったく生かされていないのはどうかと思う。
もっとも20年前のユーザーは車にうるさかったが、今のユーザーは大人しい?
いやそうじゃない。しっかりと見て、「これはいらない! NO!」という答えを出してる。

作り手の勝手な思惑で目先の設備をチョコチョコといじる内に本来「基本」となっていた部分を疎かにした結果、結局ステーションワゴンに優るものがないという無様な結果でトホホ・・・・。
低床コンセプトや新しい事への取り組みで本田は嫌いじゃなかったのに、いくらボディーが低床でコンパクトでも、省エネルギー(つまりエコね)でも、エンジンや走り装置が立派でも、一台の車なのに、ボディーを作るセクションと走り装置を作るセクションとシートを作るセクションがバラバラで作った車(のように見える・・・)には怖くて乗りたくないと思った。
「しっかりせーよ!」と言いたい。

しかし、

「どんな時でも立体駐車場には入れない」「街には行かない」というなら、ミニバンからのチョイスも可能。

ところが、今回調べてびっくりしたのが、ミニバンと呼ぶものの、あのデカイ図体の割りにラゲッジスペースをフルフラットの状態で奥行き170cmの長モノが入る車というのが・・・・

じつは殆ど無いのだ。

シート(背もたれ)を上向きに倒してフラット(もどき)にする事は出来ても、フワフワ不安定で荷物のストッパーが無いので滑る危険性がある。また座面の上の空間しか有効じゃないので驚くほど無駄なスペースが多い。この図体で室内高の半分も無駄になるほど馬鹿げた事はない。じゃあ座席を外してしまえばいいんだけど、その手間、どー考えても無駄な労力。なんか間違ってる。
大半のミニバンが「広く見える」だけで実際には頭上が広いだけ。それって実質的には僕らのようなユーザーにはあまり意味がないのかもしれない、という事をお忘れなく。

まだある。

シートの上しか荷物を積めないとなると地上からそこに運び入れるのに一苦労。
中途半端な高さに重いパーツを上げてたら「腰」痛めちゃう。
荷室の床は低いほうが奥まで運び入れやすい。

意外なほど長モノに弱いミニバン。
その中できちんと荷物も積める設計なのは以下の車種。
但し、何度も言うがこれらの車は立体駐車場には入らない・・・
僕はかったるいからどこでも入る車にしちゃう。

■トヨタ・アルファード(ラゲッジ奥行き199cm、車高189cm)
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このサイズで入らなきゃ怒るゾ! が、同等のヴェルファイアやエルグランドには入らないという事実!

■スバル・エクシーガ(ラゲッジ奥行き210cm、車高166cm)
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レガシーが好きって人の為のミニバン。ラゲッジのフラットさはステーションワゴン譲り!

■ニッサン・セレナ(ラゲッジ奥行き174cm、車高184cm)
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ミニバンで一番人気のセレナ。ちゃんと荷物も積めるこれが当たり前の姿です!

■ニッサン・バネットNV200(ラゲッジ奥行き183cm、車高185cm)
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まだミニバンなんて言葉が無い頃からのロングセラー。荷室はちょっぴりセレナより広い!

■トヨタ・ウィッシュ(ラゲッジ奥行き188cm、車高160cm)
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あと5cmローダウンできれば最高のタウンユースカー。プリウスよりも使い勝手がいいだけに惜しい!

■トヨタ・パッソセッテ(ラゲッジ奥行き181cm、車高162cm)
■ダイハツ・ブーンルミナス(ラゲッジ奥行き181cm、車高162cm)※パッソセッテと同一ボディー
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コンパクながらラゲッジは大型ミニバンにも匹敵する広さ。エコカー減税の対象車じゃないのが不思議!

調べてびっくりしたのはトヨタ・パッソセッテ、ダイハツ・ブーンルミナス。
コンパクトなサイズの車(全長419.5cm、全幅169.5cm)なのにきちんと荷物が積める室内になっていること。そんなに馬力は無いが荷物を積んで近距離を乗り回すにはいいサイズ。
こういう車なら女性でも乗りやすいだろう。
ミニバンと言いながらも「長モノ」が積めない大型車よりも立派。

そもそも車の形は違えど、荷物が積める、積めないの要因はホイールベース(前輪と後輪の距離)によるという。ウワモノは違うが土台は同じという車はたくさんあって、このトヨタ・パッソセッテのホイールベースはトヨタ・ウィッシュと同じらしい。

それにしても、車離れの御時勢。
「長モノ族」を馬鹿にしちゃいけませんよ。

立体駐車場に入る170cmの長モノがキチンと積める車がステーション・ワゴンも含めて5社7車種しか無いって事実。
こんな事じゃ、今買換えを考えても「国産じゃほしい新車が無い」から。。。

(1)まだまだ現車に乗り続けよう!
(2)種類の豊富な外車にしよう
(3)中古車のほうがチョイスが多いからそちらにしよう

で、ちっとも新車が売れません。
少なくとも来年にエコカーブームが去ったら・・・

やはり車でも音楽でも、いや、百貨店でも商店街でも、ブームに乗ってモノを売るんじゃなくて、それぞれの用途に合わせたモノがいつでも手に入る状態で客を待つ姿勢が今の社会に欠けているような気がしました。

今、乗換えないユーザーは「買いたいとソソられる新車が無いぞー」って事なのです。
だって日本車、丈夫だもん。

(おしまい)